先日からの流れ
先日書かせていただいた、「コツコツドカンを無くす為には②」でダウ理論について書かせていただきました。
「ダウ理論がわかると適正な損切位置も自ずと決まる」みたいなことを書きましたが、「もう少し分かり易くしてくれ」とメッセージをいただきましたので、「ダウ理論」について書かせていただきます。
※私はダウ理論のプロではありませんので、あくまでFXで勝つ為に必要な部分をシンプルに書いていきます。
ダウ理論とは
ダウ理論で言われている事は6つあるのですが、全部まともに覚えて実践する必要はないと私は思っています。
もちろん知っているに越したことはありませんが・・・
上手く説明出来れば良いのですがチャレンジしてみます。
ダウ理論の6つの理論
(1)価格はすべての事情を織り込む
(2)トレンドは3種類からなる
(3)主要トレンドは3段階から形成される
(4)価格は相互に確認される必要がある
(5)トレンドは出来高でも確認されなければならない
(6)トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する
価格はすべての事情を織り込む
今回は上記のことについて説明していきます。
シンプルにFXのチャートは2つの通貨ペアの強弱を表しています。
例えばUSDJPYで上昇トレンドであればUSDが強く、JPYが弱いという事ですね。
「なんで今USDが強いの?」って聞かれて、予想は出来ても、はっきりと理由を答えられる方はなかなかいないんじゃないでしょうか。
つまり、「どうしてUSDが強いのかわからないけど、なんかUSの方が日本より状態が良い感じっぽい」という具合です。
分かり易い経済指標の例
経済指標なんかは分かり易いですね。
先日の2022年2月5日(金)22:30(日本時間)の経済指標発表ではUSDが一気に上昇しましたね。
この時、下記の大きなUS経済指標が2つ出ています。
・US非農業部門雇用統計
・US失業率
<2022年2月5日 22:30 US非農業部門雇用統計 結果>
予想:150K
前回:503K
結果:444K
<2022年2月5日 22:30 US失業率 結果>
予想:3.9%
前回:3.9%
結果:4.0%
経済指標カレンダー - Investing.com 日本より
非農業部門雇用者数はUSにとって良い数字
失業率は少しですがUSにとっては良くない数字
じゃあどっちが重要なの?ってことですが、一般的に予め知る事は出来ません。
数字によるところも大きいですしね。
※今回の場合は一般的に雇用統計の方が影響力はあるだろうと言われています。
結果的に22:30に一気に上昇しました。
つまり非農業部門雇用者数の数字から「失業率は良くなかったけどアメリカ良い感じじゃん!!」って思った方が多かったから上昇したわけです。
その後ずっと上がり続けるわけではなく、ある程度の値段で勢いが無くなってきます。
もし失業率の数字も前回や予想よりも改善していたらもっと上がっていたかもしれませんね。
この2つの指標が出てから価格は115.419まで来て多くの投資家が「いやいやこの指標結果では115.419以上は適正価格ではないでしょう、もうちょっと下なんじゃない?」
ということで115.19辺りまで下がっているわけです。
そこで少しですがレンジが出来ています。
つまりその雇用統計の結果からはUSDとJPYとの強弱のバランスはその115.19辺りが妥当だろうと思われたということですね。
結論
今後色んな指標やニュースが出てきてまた動き始めるでしょう。
ただ私達一般人にはいつどのニュースで上がるのか、下がるのか、わかりません。
普段細かいのを含めるとかなりの量の情報が出ていますからね。
なので、今のチャートが表している価格が「今出ている全てのニュースや国の指標を織り込んだ適正な価格なんですよ」という事です。
この理論をどうトレードに活かす?
一般人は大きな指標は気にする必要があるけど、ファンダメンタルの細かい部分は気にせず、テクニカル分析を頑張りましょう
ということだと、私は解釈しています(^^)v